犬を輸出する際に偽造した書類を提出したとして、大阪府警は7日、大阪府泉佐野市のブリーダーの男(50)を偽造有印私文書行使の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。検疫で犬のマイクロチップが読み取れなかったことを機に、偽造が発覚したという。
マイクロチップはペットの犬や猫の首付近に埋め込まれ、無責任な遺棄の防止が目的とされる。国内では6月から義務づけられた。
捜査関係者によると、男は昨年6月中旬、関西空港から犬2匹を輸出しようとした際に偽造した健康診断証明書2通を提出した疑いがある。証明書は、輸出の際にペットの個体の健康状態を示すために国に提出されるもので、獣医師の印が押された証明書に虚偽の内容が記されていた。証明書にはチップの番号を記載していたという。
捜査関係者らによると、犬はブルガリアに輸出された。同国ではチップの装着が義務。男は複数の犬に自分でチップを埋め込んでいたとみられるが、関西空港の動物検疫所で読み取れなかったケースがあり、同検疫所が府警に相談。調べたところ、証明書自体の偽造が判明したという。
環境省によると、チップは直…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル